インドの宝石療法と日本のパワーストーンの違い&共通点
インド占星術の復習がてら、先生から教わったことをまとめた古いノートを読み返しているのですが、インドの宝石療法についても結構な量のメモがありました。
石を身につけて開運する…というくくりで言えば、インドの宝石療法と日本のパワーストーン(の使われかた)には大差がないと思うのですが、私が教わった範囲で「インドは個性的だな〜」と思ったことをまとめておきます。
身につける宝石は占星術で決める
インドでは占星術を使って宝石を処方します(パワーストーンでも西洋占星術を組み合わせている先生がいると思います)。典拠もしっかりしており、古くから惑星ごとに宝石が割り当てられているんですね。そのため占い師と石屋さんはニアリーイコールな存在と言えそうです。
とはいえ日本でも占いの館がパワーストーンを売っていたりしますから、ここは共通している点でしょうか。インドの占星術師の仕事や宝石療法については「占星術師たちのインド」や「インド占星術と運命改善方法」あたりに詳しいです。
どちらも名著だと思うので、在庫があるうちにお求めになってください。
宝石には寿命がある
インドでは宝石にも寿命があるそうです。日本でも石がヘタレてきたらセージを炊いたり、月光に当てたりして浄化しますが、インドではもっとシビアに「ブルーサファイアだと○年で寿命が来る」といった考え方をするのだとか。
インドでは宝石を洗って浄化する
先述のように、インドでも宝石がへたるという考えがあるようで、その際はパンチャアムリタ(ギー、ミルク、はちみつ、牛の尿、牛糞の5種類)で宝石を浄化するほか、ガンジス川の水に漬けたりするそうです。牛の尿、牛の糞、ガンジス川の水は日本人的には「うえー」という感じですし、宗教性が強そうなので、わざわざ日本で日本人が真似することもないような気がします。
宝石は身体に密着させる
インドの宝石処方では、宝石は皮膚に密着させる必要があるそうで、そのため首飾りや腕輪ではなく指輪の形が主となります。指輪の台座は底が抜けており、宝石が直接指に触れるようになっています。日本のパワーストーンはブレスレットやネックレスのように取り外す前提のアクセサリーが多いですよね。
宝石は劇薬
日本のパワーストーンは「ふんわりと効果がある」というくらいの期待値だと思うのですが(効き目がないと批判しているのではなく、即効性や切れ味という意味で言っています)、インドでは即効性があると信じられており、ある意味劇薬のような扱いなのだそうです。ずっと身につけていた宝石を急に取り外すと身体にガタがきたりするそうで、私の先生は「ステロイドを医者の指示も聞かずに突然断薬するようなもの」だと言っていました。
金属や植物も使う
日本だと宝石が主ですが、インドではパラドという合金(銀と水銀)やルドラークシャという菩提樹の実を身につけたりします。日本だとルドラークシャは高価ですが、パラドはネックレス用の穴開きビーズがけっこう安価に売られています。リンク先は私がインド関係のグッズを仕入れているシーターラーマさんです。
かんたんには外さない
先述のように、処方された宝石は継続的に皮膚に触れさせて健康や開運を導くもののため、簡単に取り外したりはしないようです。日本だと「今日はこのブレスレット」「恋愛だとこれ」みたいな使い方をするので、面白いですね。
素人が触ってよいものではない?
インド占星術による宝石処方は激的な効果があるそうですが、宗教性が強いうえに突然外したりすると反動もかなりあるそうで、素人がアクセサリー感覚でやって良いものではなさそうです。私はコロナが収まったらインドの占い師を訪ねようと思っていますが、宝石についてはちゃんと約束事を守れるか怖いので、指導をされてもノーサンキューにするつもりです!
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