細木数子さんがブレイクしたのはこの本から
細木数子さんの本と言えばワニブックス…と思ってしまうのですが、実は初期の本はごま書房のゴマポケットシリーズから出ていました。なかでも以下の「六星占術による相性運入門」と「運命を読む六星占術入門」は、細木さんのブレイクを決定づけた2冊だと言えます。
出版の時期としては「六星占術による相性運入門」(1982)→「運命を読む六星占術入門」(1985)という順なのですが、「運命を読む六星占術入門」は「六星占術による運命の読み方」(1982)という本の増補改訂版で、内容的にはこれが六星占術のメジャーデビューと言って良いかと思います。
若い頃の細木数子さんの写真
奥付の細木数子さんも若いです。当時すでに44歳だと思うのですが、ツヤツヤですね。
六星占術のルーツについて
六星占術のルーツについて、占い業界では色々と言われているのですが、細木数子さんが算命学を元に創作を加えたものという見方が一般的だと思います。とはいえ六星占術の運命周期理論は四柱推命の十二運をもとにしていると考えられることから、算命学と四柱推命の血を引いているとも言えます。
神煕玲さんの真理占星学との関係も過去には指摘されていますが、お二人ともご高齢で、かついま現在も論争が続いているわけでもないようなので、外野がとやかく言うような時点はとうに過ぎているのでしょう。幸い、出版物や関連報道は山のようにあるので、いつかは文献学的に整理されていくと思います。
ちなみに「六星占術による相性運入門」(1982)では、万象学・算命学・帝王学を元にしていると書かれていました。帝王学をルーツに挙げているというのが注目ポイントで、やはり六星占術の土台には、細木数子さんの人生訓のようなものがあるのでしょう。
そして面白いことに、「運命を読む六星占術入門」(1985)のまえがきには、万象学・算命学・帝王学という文字がありません。中国に4千年前からある易学、という表現になっています。内容をぼやかしているようにも見えますが、一般書なので運命学全てをひっくるめて易学と呼んでいても不思議ではなく、これだけで云々するものは特にないと思います。
田中康夫は作家として大成できない?
そして「六星占術による相性運入門」の帯にもありますが、本書では田中康夫の離婚について取り上げられており、良い妻だが相性殺界に入ってしまい離縁してしまった、そのせいで田中康夫は作家としてはここまでて、「なんとなくクリスタル」以上のものは書けないだろう、と大胆に予言しています。それが当たったかどうかは、みなさんそれぞれにご判断くださいね。
六星占術と大殺界・宿命大殺界について学ぼう
運命星を使いこなし、大殺界を陽転させ、吉運を活かし切るために、六星占術をもっと学んでみませんか。
六星占術・大殺界・宿命大殺界について
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運命星の自動計算での調べ方
天王星人を含む個人の運命星、大殺界や宿命大殺界を自動計算したい方に、その調べ方をまとめておきました。以下の「六星占術【宿命大殺界・大殺界】自動計算での調べ方」からどうぞ。
各運命星の本質や運命周期ごとの運命
六星占術における各運命星の本質や、運命周期ごとの運命については、以下のページををお読みください。
各運命星の運命と相性
運命周期の意味と解説
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