田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師
台湾・台北で占い三昧!(3)~王老師の紫微斗数鑑定
奇門遁甲と紫微斗数の使い手、王老師のところへ
ホテルに着いた!と思ったのもつかの間、朝10時から鑑定のアポイントが入っているので、一眠りしたらすぐに出発です。
今日は朝に1件と夜に1件、鑑定を受ける予定です。まずは奇門遁甲と紫微斗数を使うという、王老師のところへと向かいます。
MRTで老師のオフィスへ
ホテルのある地下鉄(MRT)民権西路駅から2回の乗り換えを挟んで約30分、老師のオフィスがある科技大樓駅へ到着です。
ふと時計を見ると、まだ8時半。初めての場所で迷うだろうと早めに出てきたのですが、台北は住所表示もMRTの案内も非常にわかりやすく、完全に裏目に出てしまいました。
台北の交通事情は想像以上にわかりやすく快適ですので、初めての方でもタイトに予定を組んで大丈夫だと思います。
道に迷ったら迷わずタクシーに乗りましょう。
市内なら300円~1000円でどこにでも行けますので、安心して突撃できます。
一部に悪質なタクシーがあるそうですが、都心で昼間動くのであればおおむね問題ないようです。
占いの前に、聞きたいことをまとめよう
老師のオフィスの場所を確認した後、近くのカフェでサンドイッチとキャラメルラテの朝飯(NT$100)をとりつつ、鑑定してほしい項目をまとめます。
今年の仕事運、恋愛運、学業運、健康運といったベタなもののほか、転職や起業の可否、結婚の時期などを聞くことにしました。
これは台湾に限った話ではないのですが、初めに聞きたいことをまとめておいたほうが鑑定がスムーズに進みます。
通訳さんを介しての占いになりますので、念を入れて色々と聞きたいことを書き出してみました。
ふと気がつくとアポイントの時間です。
いよいよ鑑定!まずは仕事運から…
ドキドキしながら老師のオフィスに入ると、チャーミング(?)といっては変なのですが、柔和な顔つきの、年の頃は40~50歳とおぼしき男性が迎えてくれました。
こちらが王老師です。
今回は別料金(NT$600)を支払って通訳をつけていただいたので、コミュニケーションに問題はありません。通訳さんを交えてしばし談笑の後、中国茶いただきながら鑑定開始です。
今回は紫微斗数での鑑定です。老師はPCの画面に命盤を出したのち、独身かどうか等、いくつかの簡単な質問で命盤の正否を確かめてくれます。
命盤を修正される様子はありませんでしたので、おそらくアポイントを取る際に伝えておいた生年月日時で正解ということでしょう。その後老師から、
「さて、何が知りたいですか」
と、優しく語りかけてくれました。先に「あなたはこれこれです」と「当ててから」鑑定するのではなく、顧客のニーズに応じて推理していくスタイルのようです。
一番初めに聞きたいことは仕事運です。今年は大学院(ビジネススクール)に通い始めるので、仕事と両立できるだろうかと聞きました。
王老師『あなたの言うとおり、今年は大変忙しくなる。両方の両立は大変苦しいので、片方のウェイトを減らすべきでしょう』
私『仕事を減らすことは可能なので、仕事を減らす方向でどうだろうか。実は奪い合いになっている案件があるので、それが奪われれば負担が減るのです』
王老師『そうなるのが良いでしょう』
と、淡々と、かつピシパシと進みます。
私『今年の学問運はどうでしょう。ビジネススクールに行くのですが』
王老師『今年・来年と非常に厳しいでしょう。ただ、歯をくいしばってやれば卒業はできるし、卒業するべきだと思う。ただ、あなたの行く大学院は正規のものとは思えないのだが、どうでしょうか?』
ここで不思議なことを言われてしまいました。
ディプロマミルだと思われたのだろうか?と通訳さんに聞いたところ、台湾には通常のMBAコースのほか、社会人向けにEMBA(エグゼクティブMBA)コースというものがあり、後者には学歴とは認められないのだだそうです。
要するに老師が言いたいのは「あなたが通うのはEMBAではないのか」ということのようです。
当方が通うのは、立教大学のきちんとした修士号が出る正規のMBAコースなのですが、社会人専門で一般の学生がいないという特異な研究科でもあります。従って、老師から見れば「形はEMBAコース」というわけです。
残念ながら、老師が占いで「EMBAなのか」を当てたのか、そう思っただけなのかは聞けなかったのですが、斗数の命盤から読み取られたのなら凄いことです。
その後で「あなたの取ろうとしている学位は社会的には認められないもののようです」と言われたので、おそらく占いでそう判断されたのでしょう。
実際、日本ではMBAホルダーであること自体に価値はありませんし…。
しかし、当てる方法が思いつきませんね。あるとすれば、夜学ということで夜貴人を見る??等、副星の使い方くらいでしょうか。
気を取り直して、老師への質問を続けます。
私『では来年の仕事運はどうですか』
王老師『これも良くない。厳しいでしょう』
うーん、さんざんですね。実際に厳しそうな見通しなので、これは結論として当たるだろうなと思います。
恋愛運・結婚運についても占ってもらう
続けて恋愛運や結婚運について聞いてみます。
私『たまに親が結婚しろとうるさく言ってきます(笑)。私の婚期などはどうでしょうか』
王老師『数年前に、あなたと結婚したいという人がいたはずです。しかしあなたはそのチャンスを捨てたのではないでしょうか』
うーーーーむむむ、これはどうなんでしょう。好かれているとはハッキリとは解らないものですので、そんな人がいたような気もしないでもないのですが…確かに誘いを断ったりしたことはあったなあ。
気をとり直して、では婚期はいつなのかを聞いてみます。
私『結婚するのでしょうか?』
王老師『あなたは結婚運がある方です。やろうと思えばいつでもできるのですが…あなたは勉強するほうが好きなのでしょう。あなたの勉強好きは一生続きます。過去に学業で挫折したことがあったと思います。また、あなたの運命の相手は1982年生まれだと思いますから、いたらアタックしてください。あなたは束縛されるとストレスを感じますから、大人しい、理解のある女性を捜すことが大事です』
と、これは微妙に具体的で、なおかつ具体的ではない答えでした(笑)。
過去に学業に挫折したのは正解です。高校時代に、家庭の事情で偏差値が30ほど落ちてしまい(冗談抜きで)、関関同立志望のはずが大阪芸術大学に行ってしまいました。もっとも、関関同立に行っていれば、いま院卒でもないだろうし、来年からビジネススクールにも行かなかったでしょうから、よかったと言えば良かったのですが…。
具体的に結婚の時期について、もっと突っ込もうかと思ったのですが、そこまで興味はないので(というのも変ですが、仕事の方が切実な悩みなので)、続けて起業について聞いてみます。
起業について占ってもらう
私『起業の可否はどうでしょうか?』
王老師『SOHOやコンパクトな仕事ならばOKです。大企業を経営するといったことには向きません。どちらにしろ、2年後までは仕事運がよくありませんので、見合わせるべきでしょう』
当面大学院生をやりますので、起業の予定はありません。
というわけで、これはこれでヨシとします(?)。
…というわけで、聞きたいことは大体わかりましたので、老師にありがとうとお礼をします。
その後、いままでの鑑定内容をサラッとまとめて頂き、最後に開運のアドバイスをいただきました。
王老師『あなたは芸術に携わるべきです。今はお金になりませんが、年を取ってから名を残すことも出来るでしょう。仕事をしながら、細々とでいいので続けてください。それから、夜更かしには気をつけてください』
とのことでした。夜更かしには気をつけなければいけません。これはしみじみその通り、です。
感想としては、よくよく考えれば過去のことについて殆ど言及がなかったので、当たっているかどうかがまだ解りません(笑)
占いは当て物ではないと私も思うので、これはこれでヨシとします。
老師は非常にテキパキと答えて下さる方なので、聞けば大体のことは解ると思います。
私も「仕事でどういったトラブルが起こるのか」など、突っ込んで聞けばよかったなあと反省しています。
鑑定料金はNT$3000と、現地ではスタンダードな値段でした。
通訳が+NT$600というのはきわめてリーズナブル(派遣会社に頼むとどれだけ短時間でもNT$2000~3000は取られます)ですので、良心的な方なのだと思います。
ネットで紹介して良いか聞きませんでしたので、王老師の連絡先などは書けませんが、検索すれば出てくると思います。
もしくは、メールで私に質問していただければお教えします。
ただ、中国語でメールが出来ないとアポイントは取れません。
というわけで、朝の鑑定はこれで終了!
昼の用事を終えた後、龍山寺近くの進源書局に立ち寄って、それから総額NT$6000という超豪華な夜の鑑定へと向かいます…。