田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師
紫微斗数命盤を無料で自動計算するおすすめのサイト&正しい設定法
紫微斗数の命盤作成を無料で自動計算する正しい方法
紫微斗数はたくさんの星を用いる占星術で、命盤作成のための計算も大変複雑になります。ベテランの占い師でも、ミスなく最後まで計算するのは大変です。
そこで日常の鑑定では、インターネット上の自動計算サイトやアプリを使うことになります。無料のサイトでもかなり精密な命盤が作れるのですが、実は、紫微斗数についてある程度の知識がないと、自動計算サイトでさえ正しく使いこなすことができません。
このページでは、紫微斗数の命盤を無料で自動計算できるサイトのご紹介、そして自動計算する際の正しい設定法について解説します。また上級編として、サイトや流派ごとに表示される命盤が違っている理由についても軽くご説明します。
命盤作成に紫微斗数の自動計算サイト「明明観止」を利用する
自動計算のサイトを利用する前に、まず知っておいてほしいことがあります。紫微斗数には様々な流派があり、流派ごとに命盤の作り方も大きく違っているのです。
ここでご紹介するのは「まあ標準的な命盤」が出せるサイトであって、絶対唯一の正解ではありませんので、その点をご理解いただければと思います。
というわけで前置きはこれくらいにして、鑑定に必要な星がだいたい載っている命盤を、自動計算でスパッと出せる「明明観止」という便利なサイトをご紹介します!
この「明明観止」は台湾のサイトですが、無料・自動で紫微斗数の命盤を作成することができます。
また簡単な自動鑑定機能もついているため、ブラウザの自動翻訳機能を使えば、このサイトだけで紫微斗数の世界をそこそこ楽しめると思います。
基本は生年月日と生まれた時間と性別を入力するだけだが…?
「明明観止」での自動計算の方法は簡単で、生年月日と生まれた時間、それから性別を入れて、作盤のボタンをクリックするだけです。下記のような命盤が表示されるはずです。
あとは「明明観止」の鑑定文を自動翻訳機能を使って読むか、以下の紫微斗数入門のページを開いて、宮と星の意味を調べてみることで、基礎的な紫微斗数の鑑定を行うことができます。
なお、時間選択の部分に中国語で注釈が書かれていますが、気にせずに実際に生まれた時間を入力してください。
※「毎日23時から1時の生まれの人は子時生まれとなります。あなたが23時・24時(夜子時)を選択した場合、自動的に翌日の生まれとして計算します」といった意味のことが書かれています。台湾の紫微斗数は23時が日の変わり目になることが多いからです。専門的になるので、23時〜24時生まれの人は日付が1つ進むとだけ理解しておいてください。
正しい自動計算結果を得るために一仕事が必要になる
使い方としては以上なのですが、正しい自動計算結果を得るためには、少しばかり設定をいじる必要があります。
具体的には、あなたか生まれた都道府県ごとに、生まれた時間をプラスマイナス30分ほど修正する必要があるのです。
といっても難しい作業ではなく、表を見て簡単な足し算引き算をするだけです。次の項目で実際にやってお見せします。
実際に自動計算してみよう!
それでは「明明観止」のサイトを使って、実際に紫微斗数の命盤を自動計算してみましょう。サイトに飛ぶと、以下のような設定画面が現れます。
このフォームから生年月日と生まれた時刻を入れ、性別を指定して「免費紫微斗數推算」と書かれた青いボタンをクリックするというのが基本です。しかし「時刻」を指定する際に、地方時差と言われるものを反映させる必要があります。
地方時差を反映させる
日本は南北にも東西にも長く伸びた国です。東西に伸びると当然時差が発生します。日本より西にあるソウル、東にあるハワイには時差がありますよね。日本国内であっても、そのスケールを小さくした地方時差があるのです。
日本で使われている時間(日本標準時)は兵庫県の明石市を基準にしており、明石市より西にある場合は時間をマイナス、東にある場合は時間をプラスして時差を解消します。
こちらのサイトで全市町村の地方時差を調べることができます。細かく調べる余裕がないという場合は、生まれた県の県庁所在地や、近くの大都市を指定しておけば大過ないでしょう。
試しに計算してみましょう。
2020年9月20日 18時50分・新宿生まれ
という男性がいたとします。上記のページから東京23区は地方時差が+19分であることがわかります。したがって、生まれた時間に19分を足した、
2020年9月20日 19時9分・新宿生まれ
が正しい生年月日時ということになります。この正しい生年月日時を自動計算サイトに入力する必要があるのです。このサイトでは分単位の時間は入力しませんから、以下のような画面になると思います。
生まれた時間は入力の必要があるか?
紫微斗数は生まれた時間のデータがないと星を並べることができず、原則として生まれた時間のわからない人は鑑定ができません。
西洋占星術では「とりあえず真ん中の12時」に指定しておくという手法がありますが、紫微斗数では時間が少しずれると命盤が大きくずれてしまうため、これも通用しません。
どうしても生まれた時間がわからない人は?
生まれた時間を知らないという人は、ご両親に問い合わせて母子手帳を見てもらうか、生まれた産院に記録が残っていないか聞いてみる、ということになると思います。
どうしても生まれた時間がわからないという人は、2時間刻み(子の刻、丑の刻…)で誕生日に含まれる全ての命盤を作成し、もっとも自分に当てはまっているものを採用します。
出てきた命盤がしっくりこない人は?
命盤を出したが星の配置がしっくりこず、どうしても自分のものとは思えないという人は、生まれた時間を2時間プラスマイナスしてみてください。
台湾では「この命盤が本当にこの人の人生を表しているのか」というのを鑑定前にかならず調べます。人が生まれた時間というのはあやふやなものですし(母体から出てきた瞬間を取る人もいれば、初めて鳴き声を上げた瞬間を取る人もいます)、国によってはサマータイムを採用していたり、はたまた占いに使う暦のシステムが違ったりもするからです。生まれた時間の数字よりも、あなたのことを的確に表している命盤を尊重するのです。
また、命盤が他のサイトで作ったものと違う…というケースの原因をまとめておきました。天体や暦に興味のある方は、こちらもお読みください。
おまけ・子由斗數排盤
紫微斗数研究家の安倍先生がご推薦の「子由斗數排盤」もご紹介しておきます。中国語だらけなのでメゲてしまうかもしれませんが、暦の例外処理などは安倍先生が採用する方式に則っています。もし「ソフトごとに出てくる命盤が違う」という生年月日を見つけたら、勉強のためにこちらも試してみてはどうでしょうか。
その他の占いの無料自動計算はこちら
四柱推命の命式や六星占術の運命星については、以下のページで自動計算について解説しています。
簡単なところから紫微斗数を学ぼう!
紫微斗数《超》入門と題して、紫微斗数の主要な構成要素を紹介しています。紫微斗数の楽しさの一端に触れていただければ幸甚です。
また、紫微斗数の命盤を無料の自動計算で作成したいという方は、こちらからどうぞ。自動計算の設定の仕方にも、実はコツがあるのです。
https://www.senjutsu.jp/labo/shibitosuu/shibitosuu_autoそして、紫微斗数での婚期や出会いの時期ですが、オーソドックスな方法をご紹介します。