田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師
紫微斗数の秘伝「原始命盤」とは?
「原始命盤」ってどう使うの?
紫微斗数を勉強していると、「原始命盤」という言葉にぶつかることがあると思います。これは最近になって日本でも広まってきた鑑定法ですが、要するに「十四主星にはそれぞれが司る宮があり、司る宮と実際に入っている宮の関係を見て深い事柄を占っていく」という技法です。
原始命盤の使い方の実例
例えば巨門星の原始宮は田宅宮となっています。巨門星が財帛宮に入ると、財帛宮に田宅宮や不動産といった意味が加わります。そこで「不動産で財を得るのでは」といった鑑定ができるわけです。しかしながら、紫微斗数における自分自身が命宮であるのと同様、原始命盤でも命宮を原始宮とする紫微・天府の2星を中心に鑑定していくべきでしょう。
十四主星と原始命盤宮(原始宮)
紫微斗数における十四主星の原始宮は以下の通りです。命宮と官禄宮のみ、ふたつの星が配当されています。どうしてこういう配当になっているのか、宮の五行との兼ね合いは、など色々と思うところはあるのですが、星の性格を利用していると考えると納得の行く配置です。
原始宮 | 主星 |
---|---|
命宮 | 紫微星・天府星 |
兄弟宮 | 天機星 |
夫妻宮 | 破軍星 |
子女宮 | 太陽星 |
財帛宮 | 武曲星 |
疾厄宮 | 天同星 |
遷移宮 | 七殺星 |
奴僕(交友)宮 | 天梁星 |
官禄宮 | 廉貞星・天相星 |
田宅宮 | 巨門星 |
福徳宮 | 貪狼星 |
父母宮 | 太陰星 |
なんとびっくりYouTubeで解説されている
原始命盤は便利なので、秘伝のように扱っている人もいるのですが、詳しい使い方に関しては、なんと安倍一輝先生がYouTubeに動画でドドーンと公開されています。これを見れば大体の理屈と使い方は理解できると思います。
また田中風州先生のホームページにも詳しく言及されています。先生は欽天四化派の指導者ですから、他流派の方はそのあたりを差し引いて読む必要があると思いますが、大変わかりやすい内容です。特に、破軍星の原始宮が夫妻宮であることから、基本的に破軍星には異性や配偶者との縁が示されている、という考察は鑑定の役に立つと思います。
原始命盤をマスターすると、命盤の読み方が少し深くなるため、相談者の現実と突き合わせていけば、より良いアドバイスができるのではないでしょうか。
簡単なところから紫微斗数を学ぼう!
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