四柱推命で占ってみた鑑定例

著者・田中(あらいちゅー)の自画像田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師田中(あらいちゅー) @araichuu Twitter

四柱推命の鑑定例

四柱推命で占ってみた鑑定例です。自分の若かりし頃、ほぼ20年くらい前の鑑定なので、今からすると「これは使わないよなあ」みたいな部分が多々あります。ご笑覧下さい。

なんちゃって従格の女性(2003/7/30)

商売柄か、私の身辺には「なんちゃって従格」とも言うべき極端な八字の方が多いのですが、本物かなんちゃってか、仮従なのかとキワドイ方を一例。大変気さくな人で「余ってるからあげる」と中国茶と茶こし付きのマグカップを頂戴してしまいました(多謝)。

壬戊丁庚
子辰亥子
--壬-

10丙戌 20乙酉 30甲申 40癸未
50壬午 60辛巳 70庚辰 80己寅

女命です。第一運(まるまる10代)は「すっごいキツかった」とのこと。御年数え44歳ですが独身、結婚志向はあるそうです。しかし、大運干か大運支が頻繁に命式に絡んで行きますねえ。 皆様のご意見を 占い掲示板 等でお聞かせ頂けると幸いです。

四柱推命の命式メモから(2003/6/10)

リハビリがてら、私の持っている「ちょっとあれっ?」な命式メモをまとめて行こうと思います。

丙壬丁丁
午午未巳
--己-

05丙午 15乙巳 25甲辰 35癸卯
45壬寅 55辛丑 65庚子 75己亥

男命。火行が壬丁合倍力につき4干2支相当、日干死令で根もなく従財格…と某派では取りそうですが、実際のところ彼にとって乙巳の大運は厳しいものでした。精神のバランスを崩し、女性との別れを経験します。また壬午年には、都内の某私大を中退して田舎に戻っています。親御さんに収容されるといった状況だったようです。

その後工場労働者として名古屋で数ヶ月働いたのち、甲辰の大運・癸未年に東京に戻り一人暮らしを開始、現在に至ります。甲辰の大運に入ってから、徐々に落ち着きを取り戻してきたように思います。

癸丁癸癸
卯未亥亥
--壬-

08癸亥 18甲子 28乙丑 38丙寅
48丁卯 58戊辰 68己巳 78庚午

女命。こちらはどうでしょう。月令を得た七殺だらけですが、卯未亥の木局です。この子はまだ人生経験が少ない?せいか、特に運勢に大きなデコボコがあったとは聞きません。ただ今の生活(生まれた環境)にはいろいろと不満が多いようです(元気が出たら続くかも)。

透派子平の強弱計算式についての論考

雑感。透派子平の強弱計算式では、天干を支える支の数が2から3に増えるだけで、干の強さが相当に違ってくる。これが結構大事で、透派では3支あれば大体は外格に入る。それはどうしてかと今まで疑問だったが、要するに透派では三合会局や方を「支が3つ揃っただけじゃん。だったら当たり前に強いじゃん」程度に解釈しているからなのではないか、と思うようになった。

方や局を単純に力量の変化として捉えているだけで、特別な化学変化や麻雀のドラポンのようなものとは位置づけていない、ということだろうか。

方や局をなかば無視(一行得気格の成立用件になっているくらい)しているようにも思うし、半会については多分というかまず間違いなく無視していると思う(とはいえ、実際の鑑定運用上ではどうか知らないんですけども・・)。とすると、方局の成立が一行得気格の成立用件になっているのは一体どういうことなのか、ちょっと疑問に思っていたりするのが昨日の夜でした。ラッセル社の「暦と運命のアプローチ」という本には「特別な世界とのプロトコル」という表現があったが、もしかするとコレのことなのかも知れない。

サブカル女子の命式

ところで、以前に出てきたサブカル大好きな子の命式。八字にすると…

癸壬庚庚
卯戌辰申

卯戌-戌辰妬合。ふと思うのだが、よく日支が別の柱と支合している女性は浮気をするだの、モテるだのと言う説を聞く。だとしたらこの妬合には何か意味があるのだろうか?辰は一体何に相当するのか?なにか思いつきそうだ。

月柱を社会的な考え方とすると、常識や体裁を見るべきか。六親の配当から兄とすると兄弟か、はたまた年上の男性かという所。

各局喜忌は日干壬水死令なるも2干2支あるうえに君側が癸→壬で力になり、また庚の偏印が相令で強いと言うことから不弱、また日干はそこそこに強く金は旺令でないことから、印に従するまでのことは無いと判断して内格身強と想定。単純に考えれば喜神は甲乙丙丁戊己、忌神は庚辛壬癸。
最近これまたふと思うのだが、印星が強い人にはマザコンとサブカルが多いような気がする。このH嬢の場合は庚→壬への応験がはっきりしているので特に悪さはないが、ここの干関係と全体の喜忌次第では、親との関係がギクシャクする人がいるのかも知れない。

この人自体は印星がよく効いているし、調候自体にも特に問題がないので頭が良くて努力家、芸術的な仕事に向くが視野が狭いと見る。但し忌む印が忌む比劫を更に強めている上、時柱の壬がこれまた応験よく癸→壬と党しており、印を使い切れず暴走と見る。要するに親元から離れたり、自意識の波乱が強まり自分から不幸になる。運勢自体は官・財の運に巡ると良さそうだ。大運の流れは良い方向を向いている。

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時差の問題や占い師の力量の問題から、四柱推命が当たる・当たらないという議論になりがちです。

四柱推命が当たる理由と当たらない原因
四柱推命は運命学の王様と言われています。うまく依頼者の運勢のリズムを捉えている場合には、毎年の運勢や人間関係など、驚くほど的確に当たるものです。しかしうまくリズムを捉えられなかった場合には、完全に空振り、当たらないということになります。

四柱推命の(自分が書いた)古い鑑定例です。

https://www.senjutsu.jp/labo/4pillar/reading

四柱推命は統計学だと言う無知な占い師がいますが、決してそうではありません。

占いは統計学ではない/統計学=占いが嘘である理由
占いは統計学ではありません。また、統計学を用いて占いができるという根拠もありません。生年月日を用いた統計学だから当たるという四柱推命や占星術の占い師がいますが、全く関係ありません。占いは統計学ではないという根拠を、やさしく解説します。
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