田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師
四柱推命を無料で自動計算するおすすめのサイト&正しい設定
四柱推命の命式を無料の自動計算で出したい!
四柱推命の命式を自動計算するサイトが沢山ありますが、みなさんは「サイトによって結果が違う」という経験があるのではないでしょうか。実は、自動計算サイトのなかには、正確でないものや、特殊な流派に準じているものがあります。
そのため、一般的な命式を出せるサイトと、正しい生年月日時の設定法を理解していないと、自動計算であっても、誤った結果が出てしまうのです。こうなると、四柱推命で見る運勢だけでなく、相性や性格などもまったく違ってしまいます。
このページでは四柱推命の命式を、無料で正しく自動計算するためのサイトと、間違いのない設定法について、やさしく解説します。
四柱推命の自動計算サイトを利用する
四柱推命には様々な流派があるのですが、日本で広まっている一般的な四柱推命の命式を出すには、「四柱推命自動計算・八字仙人」というサイトが使いやすく、また精密な命式を出すことができます。
自動計算できる内容も過不足なく、命式、五行、空亡、年運、大運、また年運と大運の空亡についても調べることができます。
ちなみにここの管理人さんが出版されている四柱推命の研究書は私の愛読書で、占い業界での評価も高いものです。
このサイトの計算方法はその本の内容に沿っているため、安心しておすすめできるというわけです。市販のおかしな四柱推命のソフトを使うより、全然良いと思います。
それでは実際に、四柱推命の命式を自動計算してみましょう。
上のリンクから「四柱推命自動計算・八字仙人」に飛ぶと、以下のような設定画面が現れます。
設定方法自体は難しくなく、性別・生年・月日・時刻を入れ、生まれた都道府県を指定して「計算開始」のボタンをクリックするだけです。
初期設定の生年月日時で自動計算すると、上記のような命式が得られます。
命式そのものも十分に精密なのですが、五行の旺相と納音五行が表示されるのは便利ですね。
大運、年運、月運についてもこのように得ることができます。
大運の区切りは立運から10年という日本や中国の四柱推命では一般的な方式です。
自動計算の正しい設定には四柱推命の基礎知識が必要
四柱推命の命式を自動計算するために必要な、基本的な操作方法はこれだけなのですが、生まれた時間を入力するのかしないのか、外国で生まれた場合はどうするのか等、正しい命式を得るためには四柱推命の基礎知識が必要になってきます。
生まれた時間は入力の必要があるか?
まず、生まれた時間についてですが、これは必ず入力してください。わからないという人も多いと思うのですが、「生年・月・日・時」の4柱をあわせて四柱推命です。大原則として、生まれた時間のわからない人は、四柱推命で鑑定することができないのです。
街の占い師さんがたちが生まれた時間なしで鑑定しているのは、三柱推命という特殊な四柱推命の使い方で、人相や易など、他の占いと組み合わせて生まれた時間を推定していることもあります。これには四柱推命だけでなく、プロ占い師としての熟達の技が必要です。
生まれた時間の調べかた
生まれた時間を知らないという場合の調べかたですが、ご両親に問い合わせて母子手帳を見てもらうのが最もポピュラーな調べ方です。
母子手帳が家庭にないという場合は、お生まれになった病院に記録が残っていないかを聞いてみる手もあります。
それでも生まれた時間がわからないという人は、1日における各時間の命式を2時間刻みで12種類作成し、もっとも自分に当てはまっているものを採用します。
もしくは適当な時間を入れて命式を自動計算して、時柱を見ないで鑑定を進める、いわゆる三柱推命をすることもあります(先述しましたね)。
しかし、これには名人芸とも呼べるプロ占い師の技が要求されるため、個人的には全ての命式を自動計算したほうが手っ取り早いと考えています。
生まれた都道府県は入力の必要があるか?
生まれた都道府県の入力も必須です。これは日本国内での時差を反映させるためです。
日本は南北にも東西にも長く伸びた国です。東西に伸びると当然時差が発生します。
日本より西にあるソウル、東にあるハワイは時差がありますよね。そのスケールを小さくした国内の時差があるのです。
日本で使われている時間(日本標準時)は兵庫県の明石市を基準にしており、明石市より西にある場合は時間をマイナス、東にある場合は時間をプラスします。
手計算では国内時差表を使うのですが、このサイトで計算する場合は生まれた都道府県を選択するだけです。
この問題は四柱推命以外の占いにも密接に関係していきます。
将来的に、四柱推命と時差について深く学びたい人は、こちらの地方時差・均時差・真太陽時という時差の問題を参考にしてください。
外国生まれの人はどうすればよいか?
外国生まれの人の命式を自動計算する方法ですが、この場合でも生まれた国における国内時差の問題が出てきます。
手順としては、
- その国の標準時がどこの地点で採られているのかを調べる。
- 自分が生まれた地域がその地点から東西にどれだけ離れているのか経度を調べる。
- 経度15度ごとに1時間をプライマイナスする(5度なら1時間の3分の1で20分)。
という流れになります。
自動計算サイトで生まれた都道府県を入力する場合、時差の補正が終わっているわけですから、プラスマイナスゼロの明石市を指定すれば良いでしょう。
外国生まれの人は四柱推命で鑑定できない?
外国生まれの人は四柱推命では正しく鑑定できないという意見もあるため、その点は留意が必要です。
四柱推命は季節の影響が大きい占いなので、南半球などの季節が逆転する国々では、その土台が揺らいでしまうためです。
四柱推命の生まれ故郷である中国と、その周辺国である日本では、あまり大きな問題はないと思いますので、意識する必要はありません。
四柱推命の自動計算法のまとめ
駆け足でご説明しましたが、四柱推命の命式の自動計算法をご理解いただけたでしょうか。最後に内容をまとめておきます。
- 「四柱推命自動計算・八字仙人」を利用する。
- 生まれた時間はできる限り調べる。
- 生まれた時間なしの鑑定はかえって難しい。
- 海外生まれでも自動計算は使える。
となります。
四柱推命は鑑定数をこなさなければ身につきませんから、自動計算を駆使して腕を磨いていただければと思います。
四柱推命の日干を出せば性格と相性を占える
ここまでご覧いただいた方は、四柱推命の自動計算サイトを使って命式を作成し、「日干」を得ることができるようになったと思います。
復習のために、先ほどの図を再掲します。この例では「日」の欄に「丁未」とあるので、日干は丁となります。
実は日干を得ることができれば、簡単な性格判断と相性判断を行うことができます。この日干を使った占いを、一般的に「陰陽五行占い」や「五行占い」と呼んでいます。
四柱推命では、日干とは自分自身のことです。なので、ここから性格や相性を読み取ることができます。これが占いとして独立したのが陰陽五行占いというわけです。
命式を出すところまでできたという方は、日干を確認していただいて、陰陽五行占いで自分自身の性格や本質を確認してみましょう。
四柱推命の命式を自動計算するアプリやソフト
Webからではなく、スマホやパソコンで四柱推命の命式を自動計算したいという場合は、上記の時間設定のルールを理解した上で、香港製・台湾製・中国製のアプリやソフトを使うのが良いと思います。残念ながら国産のものは質があまり良くないか、高価なことが多いのです。
iPhone・Android用の四柱推命自動計算アプリ
私のオススメは、香港の友人が作っている「占卜算命」(iPhone用)という東洋占術の統合アプリです。こちらは基本機能だけであれば無料です。
また、Androidをお使いの場合は「論八字」という、そのものズバリの名前の無料アプリもおすすめです。こちらもマニアックな命式やデータを出すことができます。
Windows10用の四柱推命自動計算ソフト
パソコン用の命式計算ソフトとしては、台湾の星僑という会社の「八字論命」という製品が有名です。
また「八字天機」という香港製のソフトを使っている占い師さんもいるようです。
動画でも解説しています!
このページの内容について、動画で易しく解説しています。ややこしいなと思った方は、あわせてご覧ください。
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