林秀静先生の新刊「【秘訣】紫微斗数」を読んでみた!
私が若い頃から色々とお世話になっている、林秀静先生が紫微斗数の新刊を出されたので早速ぽちって読んでみました。大先輩の本に書評というのも僭越なので、感想などなどまとめてみます。
こちらは台湾の張玉正老師との共著で、以前に出版れた帝王風水・帝陵風水と同じコンビですね。その1・その2で2冊に別れています。
上巻は入門書という位置づけ
【秘訣】紫微斗数1、【秘訣】紫微斗数2というシリーズっぽい題名なのですが、実際は上下巻と解釈したほうがよいと思います。片方だけ買うよりもセットで買うのをお勧めします。
上巻は星の意味を中心とした紫微斗数の基礎、作盤法、万年暦という構成です。これだと中級者以上だと読み応えが足りないのではと心配になりそうですが、張玉正老師の視点で見た紫微斗数の使い方や、細かな星の象意には学ぶものがあります。下巻を買うのであれば上巻もセットで持っておきたいところです。
下巻は細かなテクニックや開運法
下巻は細かなテクニックや開運法が主な内容となりますが、深く彫り込んだというよりは、台湾で使われている代表的なテクニックを紹介して、今後の研究の足がかりを作ってくれるという感じです。
目玉は代表的な格局について細かく説明されていることと、紫微斗数における格局の使い方です。このあたりに触れている和書はかなり少ないと思います。また個人的に研究の進んでいないテーマだと思っている命宮身宮・命主身主についてもちゃんとページが割かれているのは嬉しいところで、勉強になりました。なかでも身宮の解釈は私が鑑定を進めてたどり着いたものに近く、少し自身がつきました!
入門書としておすすめできるか…?
上巻には暦や作盤法もついているので、入門書として読めなくはないと思うのですが、紫微斗数の研究者や占いファンに向けて書かれている印象で、東洋占術のまったくの初心者が学び始める本としては少し敷居が高いようにも思えます。説話社の選書シリーズあたかりから学び始めて、この本で基礎の総仕上げをするという使い方がよいのではと思いました。
初心者〜中級者の方はこの上下巻があれば研究が1段階先に進むと思います。学びたいという意欲のある方は、上下巻セットで揃えるのをお勧めします!
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