田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師
【独学入門】タロット占いのはじめ方
独学でタロット占いをはじめよう!
タロット占いの無料入門講座です。タロット占いの始め方を短時間でお教えします。
いきなり中級者になるのは難しいですが、タロット占いのやり方や、タロットカードの意味の読み方は十分に理解できると思います。
このページでは、ライダーウエイト版というタロットカードを使います。そのなかでも大アルカナと呼ばれる22枚のカードだけを用い、ケルト十字スプレッドというシンプルな並べ方に絞って学習しますので、15分もあれば大まかなやり方を理解できると思います。
タロット占いに限らず、占いの上達方法は実際に占うことです。このタロット占い入門をざっと読んで、タロット占いを始めてみましょう。どんどん占って、慣れたら他のスプレッドを試したり、本を読んでみたりして、さらなるレベルアップに挑戦してください。
タロット占いのはじめ方
タロット占いを始めるには、まずは道具が必要です。ここではタロットカードとタロットクロスについてご紹介します。
タロットカードは書店などで手に入りやすいのですが、タロットクロスはやや手に入りにくいので、別のもので代用することが可能です。
また、手元に道具がなにもないという場合は、当サイトの無料タロット占いを利用して占うこともできます。
ライターウェイト版のタロットカードを買う
タロット占いには何よりまず、タロットカードが必要です。できればライダーウェイト版と呼ばれるものや、その系統のカードを使用するのが望ましいでしょう。
ライダーウェイト版は占いやすい絵柄ですし、なにより市販のタロット占いの入門書などが、ほとんどがこのカードに準拠しているからです。タロット占いを始めるのにも、学習をある程度の段階まですすめるのにも、一番適しているカードです。
お手持ちのタロットカードや、近くの書店で売っているタロットカードがどのタイプかわからない場合は、付属の解説本や説明書を読んで判別するか、もしくは上記のリンクから新たにお買い上げいただければと思います(妙な覚え方になると後が大変なので、これは強くおすすめします)。
タロットカードは安くても2000円ほどしますが、丁寧に扱えば長く使えるものなので、それほど高い買い物というわけではありません。
おすすめのタロットカード(ライダー版以外)
タロットカードについてもっと知りたい、おすすめのタロットカードが知りたいという方は、「女性占い師がおすすめするタロットカードデッキ6選」もご覧ください。
タロットカードの偽物が出回っている?
最近はフリマサイトなどで偽物のタロットカードが出回っています。なかには粗悪な品もあるようで、シャッフルなどの際にカードが飛んだり、ひっかかったりする可能性があります。それほどの価格差でもありませんので、正規品を書店やアマゾンで買いましょう。
タロットカードを小アルカナと大アルカナに分ける
タロットカードは全部で78枚あり、ワンド(Wand)・ソード(Sword)・カップ(Cup)・ペンタクル(Pentacle)の描かれた「小アルカナ」と呼ばれる56枚と、それ以外の「大アルカナ」と呼ばれる22枚に分かれています。
このページでは初心者に学びやすくするため、小アルカナは使わずに、大アルカナだけで占いを進めていきます。プロの占い師でも大アルカナしか使わないという人もいますので、決して当たらない・劣っている方法というわけではありませんから、安心してください。
上の画像に写っているのが大アルカナです。魔術師、戦車など聞き覚えのあるカードもあるでしょう。図柄もどこかで見たような図柄なのではないでしょうか。初心者のうちは大アルカナの22枚だけを使い、上達するまで残りの小アルカナは箱にしまっておきましょう。
タロットクロス(敷布)を用意する
タロット占いをする際は、なるべくタロットクロスを使用しましょう。テーブルにじかにタロットカードを置いて使うと、カードの滑りが悪くなり、手技がぎこちなくなって精神統一の妨げになりますし、なにより大切なカードが痛みやすくなります。
クロスはベロア素材のものがオーソドックスで、ある程度厚みがある方が占いやすいでしょう。ユザワヤなどで端ぎれを購入するか、ネットでタロットクロスを買うと安上がりでしょう。
タロットクロスは女性用のストールで代用できる
専用のタロットクロスも売られていますが、適当なサイズがあって、カードの滑りがよければそれで良いので、大判の女性用ストールなどで代用することができます。最悪なのが織られていないビニール手の素材で、カードが張り付いてしまい、すぐダメになってしまいます。
タロット占いの具体的なやり方
いよいよ、タロット占いのやり方についてご説明します。まずはテーブルにタロットクロスを敷いて、その上にタロットカードをポンと置いてください。そこからを箇条書きにすると、
-
- 占いたいことを決める
- タロットカードをシャッフルする
- タロットカードをカット(分割)する
- タロットカードをレイアウト(配置)する
- リーディング(鑑定)する
- リセット(道具をしまう)する
という手順になります。ひとつひとつ、学んでいきましょう。
1.占いたいことを決める
まず、占いたいことを決めましょう。当たり前のようですが、ここを手順通りにしっかりやるのが占いを的中させる秘訣で、東洋占術の世界では「占的の決定」といって秘伝の一つにまでなっています。
具体的なやり方ですが、占うときはまず、知りたいことについての情報を整理します。登場人物は誰なのか、どういった課題に直面しているのか、その難易度はどうかなど、紙やスマホのメモに書き出してもよいでしょう。
情報が整理できたら、カードに問いかけましょう。できる限り具体的に「○○は○○しようとしているが、これからどうなるか」「○○が○○するのは良いか、悪いか」のように、わかりやすい質問にするのが大事です。なんとなくカードを引くと、なんとなくあいまいな結果が出てくるものです。
そして質問をはじめたら、占いが終わるまで、なるべく雑念が入り込まないようにします。気が散ると手技が適当になりますし、なにより当たらなくなります。
占いたい相手や本人がその場にいたほうがよい?
友人や家族の相談を占う場合は、なるべく本人がその場にいた方が良いでしょう。カードの持つ細かい意味やニュアンスが、本人の顔を見たり、その考えを聞く事によって、スッと理解できる場合があります。
占うのが難しいこと・占ってはいけないこと
スポーツの試合や選挙など、勝ち負けを占うのは結果がブレやすく、初心者のうちは占うことが難しいと言われています。また人の生死や犯人捜しなどは、占うべきではないと言われています。病気や法律に関することは専門家以外が助言をすると法律違反になることがあります。
2.タロットカードをシャッフルする
クロスの上でタロットカードを混ぜることをシャッフルと言います。背筋を伸ばし、占う内容を強く念じながら、両手でよく混ぜましょう。その際、時計回りに混ぜるか、反時計回りに混ぜるかを、自分の中で決めてください。一回の占いで左回りと右回りが混在すると、集中力が途切れたりして良くありません。
タロットカードは乱暴に、ぐちゃぐちゃに混ぜてはいけません。優しく、丁寧に、きれいにシャッフルしましょう。また、プラスチックのトランプをシャッフルする時のように、手のひらで湾曲して重ねたりはしないようにしましょう。
タロットカードは繊細な印刷と加工で作られています。なるべく折り曲げたり、クセをつけたりしないようにしたいものです。音を立ててシャッフルする先生もいますが、初心者のうちは丁寧に扱うほうが良いでしょう。よく混ざったらタロットカードを一山にまとめて、シャッフル完了です。
3.タロットカードをカットする
次にタロットカードをカットします。カットとは一山にまとめたタロットカードを3~4つのまとまりに分けることです。これは、写真を見たほうがわかりやすいでしょう。
このように一つの山を、適当な大きさ(だいたい3~4等分)に分けていきます。
ここでは、4つにカットします。
分け終わったら、それぞれわまた一山に戻します。重ね順は適当(ランダム)でかまいません。
タロットカードを一山に戻したら、手元で3~4回、軽くシャッフルしてカットは完了です。いくつの山に分けるのか、手元で何回カットするのかは、あらかじめ自分で決めておきましょう。
タロットカードが飛び出したり落ちたりした時は?
シャッフルやカットの途中で、タロットカードが飛び出たり落ちたりしても、まったく問題ありません。慌てず山に戻して、シャッフルやカットを続けましょう。バラけるよりも精神統一が途切れるほうが問題なので、よくあることだと思って気にしないのが一番です。なお中級者以上になると、飛び出したカードや落ちたカードの図柄から何らかのインスピレーションを得ることがありますが、初心者のうちは気にしないようにしてください。
4.タロットカードをレイアウトする
タロットカードを一定の形に並べる(スプレッドを形作る)ことを、レイアウトといいます。このページでは、タロットカードを十字形に並べる、ギリシア十字法と呼ばれるスプレッドを使います。下の写真のような並べ方です。
ギリシア十字法は問題を的確に把握し、時系列に沿って分析することに長けており、たいていの事柄について詳しく占うことができます。中級者以上になると、占いたい事柄に合わせてスプレッドを使い分けるのですが、初心者のうちは色々なスプレッドを試すより、オールマイティーなギリシア十字法に慣れたほうが良いでしょう。
さて、ギリシア十字法での具体的な占い方です。まず、タロットカードはそれぞれの位置ごとに、異なる役割を持つということを理解しましょう。ギリシア十字法の場合、具体的には下の写真のようになります。
左に配置されたカードが現状の暗示、右のカードが解決への障害、上のカードが事態の進み方、下のカードが解決へのヒント、そして中心のカードが最終結果を暗示しています。
タロットカードのカットが終了したら、上記の形にタロットを並べます。手元のカードの一番上から、左(1)→右(2)→上(3)→下(4)→中央(5)とタロットカードを置いてゆきましょう。
タロットカードを置き終えたら、表に返します。表へ返したタロットカードが、あなたから見て正しい向きなら正位置、逆向きなら逆位置となり、この正逆でカードの意味が変化します。
レイアウトが終了したら、手札を脇に置いて、並べられたタロットカードに向き合います。さあ、いよいよタロットカードから意味を読み取る、リーディングの開始です。
タロットカードは表向きに並べる? 裏向きに並べる?
タロットカードは並べる時に表へ返しても、裏のまま並べて最後に表にしても、どちらでもかまいません。
タロットカードは自分から見た方向が正位置?
よく「自分の前に座っている人(お客さん)から見て正しい向きが正位置なのか」と質問されるのですが、あくまで占っている(タロットカードに質問している)のはあなたなので、自分の向きから見て正しい位置であれば正位置です。自分から見て逆であれば逆位置です。
5.タロットカードのリーディング
それでは具体的なカードの読み方、リーディングへと進みましょう。各カードの意味や解説は、このページの文末にまとめてリンクしてありますから、必要に応じて参照してください。
リーディングの最大のコツは「どんなカードが出ても焦らないこと」です。悪魔や死神などのインパクトがあるカードが現れると、「悪いんだ」「ダメなんだ」と思い込んでしまったり、ついついビクッとしてしまいますが、まずは落ち着きましょう。カードはそれぞれに良い点も悪い点もありますし、状況によっても善悪は変化します。
こういった動揺を避けるためにも、目についたカードからダラダラと読んでいくのではなく、以下のような「起承転結」の流れに乗せて、順番通りにメリハリをつけて読むと、タロットカードの意味が整理されてわかりやすくなります。
「起」全体を見る
まずは、レイアウトされた5枚のタロットを、全体的に見てみましょう。
- 黄色っぽい明るい感じが多いですか?
- グレーっぽい暗い感じが多いですか?
- 正位置と逆位置はどちらが多いですか?
- これらによって受ける印象はどうでしたか?
色柄が明るく、正位置が多ければ「何となく良さそう、順調っぽい」、暗くて逆位置が多ければ「何となく上手くいかなそう、大変そう」というような印象を受けると思います。
まずは「何となく」で構いませんので、全体から「こんな感じ」というのをつかみましょう。初心者のうちは、カードの意味にとらわれすぎず、全体的なインスピレーションを大事にした方が当たりやすいと思います。
「承」流れを見る
全体の流れを何となくつかんだら、時系列の流れを見てみましょう。このとき、ポジションごとにカードをバラバラに読むのではなく、時系列に沿った流れを意識して、順番通りに読むように心がけましょう。具体的には、
- 現在がこのカードなので、このカードはこういう意味があるから、こう判断すべきだろう。
- 解決の障害はこのカードなので…。
- 事態の進み方はこのカードなので…。
- 解決へのヒントはこのカードなので…。
- 結果はこのカードなので…。
といったふうに、あくまで時系列に沿って、淡々と読み進めてゆきます。時間の流れを意識することで、どこに問題があるのかわかりやすくなるのです。
「転」悪いカードを調べる
悪い(ネガティブなインパクトのある)カードがどのポジションにあり、過去や現在、障害やアドバイスなど、どの範疇について指し示しているのかを、よく確かめましょう。
一見して悪いカードでも、占う内容や位置によっては、悪い意味ではなくなることがあります。このページの下にある、タロットカード個別の意味や解説をじっくり読んでみてください。
「それでも本当に、悪い意味だったら?」…その場合は、頭を切りかえましょう。タロットの示す未来は「現在」の延長にある未来です。何もしなければそうなる「未来」です。それを知ったからには、できるだけ現状や未来を変える努力をしましょう。それが相談者(もしくは自分)への、具体的なアドバイスになるのです。
「結」アドバイスのコツ
自分で自分を占う場合は、何となくこう思う…程度の鑑定でも構いませんが、お金をいただいて人を占っているなら、具体的なアドバイスを与えてあげなくてはいけません。その際に注目すべきは「解決への障害」と「解決へのヒント」のポジションに出ているカードです。
一見して良いカードが障害のポジションにある場合や、明らかに悪いカードがヒントポジションにある場合、気をつけてリーディングを進める必要があります。なぜなら、それは一種の罠だからです。どんなにいい意味のカードでも、障害のポジションにあるなら「障害」として読む必要があるのです。
ですから、カードの意味をそれ単体で捉えたり、善悪でまとめてしまうのではなく、ポジションにあわせて考えていきましょう。具体的には、見た目に惑わされず、問題点をしっかり見抜くということです。
また逆に、どんなに悪い意味でも、ヒントのポジションにあれば、それが「ヒント」になります。悪魔が出たとしたら、悪魔のカードが持つ意味から、ヒントを導き出すことができます。
ヒントのポジションにあるカードは、現状に足りない要素を指していることが多いです。それぞれのカードの意味だけにとらわれず、時系列を追って、ポジションをよく見て、柔軟にリーディングしましょう。
以上にようにリーディングを進めれば、悪い結果が出ても怖くありません。なぜならあなたはもう、カードのポジションと意味を理解して、迫りくる不幸や課題に対応できるからです。
他人を占う際の注意
占われた人にとって、占う側の言葉は強烈なインパクトがあります。人を占う場合は、占いの結果の伝え方に気をつけねばなりません。特に、結果が悪い場合はアドバイスに気を使いましょう。
具体的には、「何が」原因で悪いのか、「どうすれば良いか」を、より具体的に伝えるように心がけてください。
伝え方にも一工夫あるとよいでしょう。例えば「○○するのは良いが●●はダメ」「○○に気をつけよう」と言うように、改善の余地があることを必ず伝えましょう。相手の性格も考えて、納得しやすい言葉を選ぶのもよいでしょう。
また、タロットが何を示しているのかよくわからない時は、「このカードはこういう意味なんだけど、何か思い当たることはないか」と、相手に聞いてもいいでしょう。思わぬヒントが得られるかもしれません。
6.タロットカードをリセットする
リーディングを終えたあと、タロットを片付ける・または次の占いに入る前に「リセット」という工程をはさみましょう。
リセットとは、タロットカードに「その占いは終了しましたよ」と伝え、占いの結果を次の占いに残さないための工夫です。
リセットを行わない占い師さんもいらっしゃるので、必須と言うわけではありませんが、これを挟んだ方が上達が早く、的中率も上がるように思います。
方法は簡単で、レイアウトしたタロットを含め全てのタロットを正位置に戻してまとめるだけです。番号順に並べ直しても良いでしょう。また、いろいろな事柄を一度に占う場合も、一つの事柄を占った時点で必ずリセットするように習慣づけましょう。
【付録】大アルカナと小アルカナを使った占い
このコーナーでは大アルカナの22枚を使って占っていますが、先述のように、タロットカードは本来78枚あります。大アルカナ22枚、小アルカナ56枚で、計78枚という構成です。
22枚の大アルカナだけでも十分に占いとして成立しますが、せっかくなら全部使いたいという方のために、簡単に使い方を解説します。
大アルカナと小アルカナの役割
小アルカナは日常的な出来事を象徴します。大アルカナと一緒に使った場合、特に対比がはっきりと出てくるので、占い全体にメリハリがつき読みやすくなります。
大アルカナが出ているポジションが、占っている問題において、重要で運命的なところだと一目瞭然になるからです。
逆に小アルカナばかりがレイアウトされた時は、その問題が全体的に、良かれ悪しかれは別として、浮き沈みがあまりない状態だとわかります。
大アルカナを中心にして小アルカナを補助的に見る
大アルカナのみの場合と基本的に手順は変わりませんが、色調と正逆のバランスに加えて、大小アルカナが何枚ずつあるのかを見ましょう。
先述のように、大アルカナがどのポジションに出たのかに注目してください。そこが占った内容における、最も重要な部分になります。小アルカナは補助的にとらえて構いません。リーディングは時系列と、大アルカナを中心に勧めていきましょう。
小アルカナの各カードの意味について
小アルカナのカード、1枚1枚の意味については割愛しますが、大まかなことをさっくりと説明しておきます。
小アルカナは「火地風水」のエレメントに分けられていて、それぞれワンド(Wand)・ペンタクル(Pentacle)・ソード(Sword)・カップ(Cup)・で描かれています。ペンタクルは「コイン」として描かれているタイプもあります。
それぞれ1~10までの数札と、その他に「ペイジ・ナイト・クイーン・キング」の人物札があります。
エレメントは「火=ワンド(Wand)=生命力」「地=ペンタクル(Pentacle)=技能」「風=ソード(Sword)=情報」「水=カップ(Cup)=感情」と解釈するのが一般的です。また人物札はこれらの象徴の他に、キーパーソンを指し示すために現れる場合もあります。
デッキによっては小アルカナは絵札ではなく、トランプのようになっている物もあります。その場合は数字の数秘学的な解釈と、エレメントを合わせて読みます。絵札になっている場合は数字よりも、絵を中心にリーディングしましょう。タロット占いはインスピレーションが重要なので、初心者は小アルカナが絵札になっている方が使いやすいかもしれません。
タロット占いの鑑定例
最後に、大アルカナをギリシア十字法で展開した場合の、タロット占いの実例を紹介していきます。自分なりのリーディングを当てはめたりして、練習の参考にしてください。
仕事運を占う
まずはオーソドックスに、仕事運から。占う内容は「いま抱えている仕事がどんなふうに展開していくか」です。
レイアウトは、現状が太陽(正)、障害が力(逆)、進み方が魔術師(逆)、ヒントが女教皇(逆)、結果が最後の審判(逆)、と出ました。
仕事運のリーディング
では、リーディングしていきましょう。まず注目するのは、逆位置が圧倒的に多いことです。これは事態が迅速に進まないことを意味していると考えます。具体的には、仕事の進みが遅くてイライラしそうです。周りの助けもほとんど望めず、モチベーションも下がりがちです。思うような結果を得られず、消化不良な感じがぬぐえない状況でしょう。
現状の「太陽」だけが正位置な事を考えると、スタートダッシュは調子良くても、以降はあまり勢いが続きません。
それはなぜかと言うと、障害ポジションの「力」が逆位置になっているからです。これはどうあっても対処できない、外部や上層部の圧力と考えられます。この問題は、権限を持っている上司などの意向が大きく関わっているので、自分の立場ではどうにもならないことで、停滞したり頓挫したりするのです。よって、頑張っても認めてもらえない、成果が出ないという事態に陥ってしまいます。
ではどうすればよいか。ヒントポジションを見てみると「女教皇」が逆位置で出ています。これはより神経を研ぎ澄まし、事態を注視すべき、と解釈できます。
「まあ何となく上手くいくんじゃないか」と、ちょっとのんきに構えていませんか?
もっと、神経質とも思えるぐらいによく全体の動きを見てみましょう。曖昧な事には白黒をはっきりつけ、私情を排除して事に当たれば、打つ手が見つかるかもしれません。
恋愛運を占う
続いては恋愛運です。恋愛のシチュエーションは様々ですが、今回は「好きな人がいるが今後の関係はどうなるか」という内容で占ってみましょう。
レイアウトの様子は、現状が正義(正)、障害が戦車(正)、進み方が教皇(正)、ヒントが隠者(正)、結果が月(逆)と出ました。
恋愛運のリーディング
では、リーディングしていきましょう。恋愛においては、意味的に恋愛向きのカード(女帝や恋人など)がレイアウトされているかどうかに注目する必要があります。
今回はあまりそう言った「色気」のあるカードが出ていません。逆に正義や教皇など、事務的なカードが多い印象です。
正位置が多いので、相手との関係は良好と思われますが、あまりにも淡々としていて、他人行儀です。おそらく知り合って間もないとか、立場ゆえに親しく話せないとか、まだまだ物理的・心理的に距離がある状態なのではないでしょうか。
その距離を縮めたい気持ちはわかりますが、あまり急接近してなれなれしくアプローチするのは、逆効果です。なぜなら、障害ポジションの「戦車・正位置」がそれを物語っているからです。
このままだと相手がひきかねないので、一度止まりましょう。もどかしいですが、今は必要以上は近づかずに、とりあえず様子を見てください。自分の気持ちをよく整理してみてください。
ヒントポジション「隠者・正位置」のように、瞑想して心を落ち着かせるのも良いかもしれません。
恋愛としては、まだまだ第一段階というところです。時間が経てば今の関係に少し変化がありそうなので、あせる必要はありません。今はあいさつなど礼儀をおろそかにせず、信頼を築いていきましょう。
タロット占いでよく使用されるスプレッド5選
タロット占いでよく使われる、代表的なスプレッド5選のご紹介です。鑑定依頼別・シチュエーション別に、「ケルト十字」「ギリシャ十字」「ヘキサグラム」「ワンオラクル」「二者択一」スプレッドを詳しく解説しています。
【まとめ】タロット占いのやり方・始め方は難しくない!
駆け足ではあるのですが、タロット占いの始め方と、一通りのやり方をご紹介しました。
それぞれのタロットカードには、深い意味や複雑な歴史が潜んでいます。それらを理解する事で占いに深みが出てくるので、興味のある方は以下の参考書などで、本格的に勉強されてはいかがでしょうか。
占いで一番大事なのは、一枚一枚のタロットカードから受けたインスピレーションです。それと、あなたのタロットカードを信用することです。
本当に当たるのか…と疑いをもって接すると、不思議なことに、タロットがへそを曲げてしまいます。かと言って依存しすぎ、何でもタロット頼みになってもいけません。タロットカードとは適度な距離を保ち、仲良くしていきましょう!
タロット占い入門講座担当・高遠明日香先生について
タロット占いの講義と手技の写真は、切れ味鋭いと評判の若手女性占い師・高遠明日香先生にお願いしています。高遠先生は学生時代より西洋史を学び、西洋思想の精神を尊重しつつ、独自の考えや手法を取り入れた占いのスタイルを日々研鑚しています。鑑定は主にタロット・西洋占星術にて行っています。
タロット占い師になるには?
いつかはプロの占い師になりたいという方は、占い師デビューの方法がわかる「占い師になるには?」もどうぞ。
そして、プロのタロット占い師になる・タロット占い師として中級レベルを目指すのであれば、勉強のやりかた、教材の選びかた、そして手順を踏んだ勉強の進め方が大事です。この通りにやれば身につく、というタロット占いの勉強法をまとめましたので、中級タロット占い師を目指す勉強法、タロット占い師になるには、もぜひご覧ください。
タロットカード・大アルカナの意味一覧
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- 世界(THE WORLD)―正位置の意味
- 世界(THE WORLD)―逆位置の意味
- 吊るされた男(THE HANGED MAN)―正位置の意味
- 吊るされた男(THE HANGED MAN)―逆位置の意味
- 塔(THE TOWER)―正位置の意味
- 塔(THE TOWER)―逆位置の意味
- 太陽(THE SUN)―正位置の意味
- 太陽(THE SUN)―逆位置の意味
- 女帝(THE EMPRESS)―正位置の意味
- 女帝(THE EMPRESS)―逆位置の意味
- 女教皇・高僧(THE HIGH PRIESTESS)―正位置の意味
- 女教皇・高僧(THE HIGH PRIESTESS)―逆位置の意味
- 審判(JUDGEMENT)―正位置の意味
- 審判(JUDGEMENT)―逆位置の意味
- 強さ(STRENGTH)―正位置の意味
- 強さ(STRENGTH)―逆位置の意味
- 恋人(THE LOVERS)―正位置の意味
- 恋人(THE LOVERS)―逆位置の意味
- 悪魔(THE DEVIL)―正位置の意味
- 悪魔(THE DEVIL)―逆位置の意味
- 愚者(THE FOOL)―正位置の意味
- 愚者(THE FOOL)―逆位置の意味
- 戦車(THE CHARIOT)―正位置の意味
- 戦車(THE CHARIOT)―逆位置の意味
- 教皇(THE HIEROPHANT)―正位置の意味
- 教皇(THE HIEROPHANT)―逆位置の意味
- 星(THE STAR)―正位置の意味
- 星(THE STAR)―逆位置の意味
- 月(THE MOON)―正位置の意味
- 月(THE MOON)―逆位置の意味
- 正義(JUSTICE)―正位置の意味
- 正義(JUSTICE)―逆位置の意味
- 死(DEATH)―正位置の意味
- 死(DEATH)―逆位置の意味
- 皇帝(THE EMPEROR)―正位置の意味
- 皇帝(THE EMPEROR)―逆位置の意味
- 節制(TEMPERANCE)―正位置の意味
- 節制(TEMPERANCE)―逆位置の意味
- 運命の環(WHEEL OF FORTUNE)―正位置の意味
- 運命の環(WHEEL OF FORTUNE)―逆位置の意味
- 隠者(THE HERMIT)―正位置の意味
- 隠者(THE HERMIT)―逆位置の意味
- 魔術師(THE MAGICIAN)―正位置の意味
- 魔術師(THE MAGICIAN)―逆位置の意味