東海林秀樹先生最後の紫微斗数本「完全マスター 紫微斗数占い」
説話社の「完全マスター 紫微斗数占い」(東海林秀樹先生著)、いよいよ一般販売されましたね。
鮑黎明先生の「飛星紫微斗数闡秘」に続く、日本の紫微斗数界のスタンダードになる本だと思います。
東海林先生が「紫微斗数の本は(共著を除いて)これが最後」と前書きに書いておられるように、主に飛星派の細かい技法が「出せるだけ、入るだけ、てんこ盛り」になっています。
飛星派・四化の技法が日本ではじめてまとめられた本
四化飛星の技法は台湾ではポピュラーで、参考書も多数出版されているのですが、日本では「自家薬籠中のもの」とされているのか、一般書としては、これまでまとめられてこなかったように思います(村野大衡先生、鳴海健一先生の本くらいでしょうか)。そういった意味でも、本書は独学の方にはとてもよい参考書になります。
「飛星紫微斗数闡秘」で星の象意や基礎的なことを学んで、「完全マスター 紫微斗数占い」で現代的な実践法を学んで、身近な人を片っ端から占ってみれば、おそらく日本の紫微斗数研究の第一線近くまでは、簡単に到達できると思います(欽天四化紫微斗数などはまた別)。
今から紫微斗数を勉強する人はほんとにお得
「飛星紫微斗数闡秘」と「完全マスター 紫微斗数占い」、あわせて買っても17000円ほどでしょうか。この業界の諸先輩方が、ものすごい時間と大枚をはたいて勉強してきたことが、2万円も出せば手に入るわけですから、ほんと凄い時代になったなあ、若い人たちは恵まれているなあ、と思います(小生も年齢的には若手に入りそうですが、それでも今の二十代の人たちがうらやましい!)。
暦がやたらと多いのですが、内容は薄くありません
そして「完全マスター 紫微斗数占い」ですが、なんとページの半分くらいが暦になっています。
東海林先生に聞いたところ、やはり一般書としての体裁や、完全マスターという書名ゆえか、暦はつけざるを得なかったそうです。そのぶん、本体の文字を小さくして、二段組みにしているので、文字量としては通常の研究書に劣らない分量になっています。
正直なところ、この半分のページ数であったとしても、圧倒的にお買い得だと思います。
紫微斗数業界のスタンダードになりそうな本ですが、占い業界も出版業界も好景気とは言いがたいので、万が一の版切れに備えて、はやめにぽちっておきましょう。
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